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紀伊民報社

サカキの害虫に薬剤3種が効果 林業試験場がニュアル作成

サカキを加害する新種のヨコバイ

 神社や家の神棚に供えるサカキ(サカキ科)を加害する新種ヨコバイ(ヨコバイ科)の防除に効果がある薬剤3種類がこのほど農薬登録された。県林業試験場(和歌山県上富田町)が2018年から登録申請に向けて薬剤試験をしてきた。これを受け、サカキの生産者に活用してもらおうと、防除マニュアルを作成した。

 県内では、02年ごろに田辺市内でかすり状の白い斑点が発生する被害が初確認された。その後、各地で確認され、現在は県全域に広がっている。県外でも高知県や佐賀県、鹿児島県など西日本を中心に被害が確認されている。
 原因は長らく不明だったが、九州大学の調査で、体長4ミリ程度のヨコバイ科の小さな虫による被害であることが13年に分かった。その後、新種新属のヨコバイとして論文が出され、昨年12月に「サカキブチヒメヨコバイ」と命名された。詳細は不明だが、中国産のサカキから広がった可能性が高いという。
 使用できるようになった薬剤は、扱いが簡単な粒剤1種類と即効性のある乳剤2種類。
 粒剤は持ち運びが便利で特に急斜面が多い県内の山林に向いているという。林業試験場の試験結果で幹の周りにドーナツ状に散布するだけでも効果があることを突き止めている。ただ、樹高2メートル以上の葉には薬剤効果が弱くなるので、木を2メートル程度に切って、低く仕立てる必要があるという。
 一方、乳剤は薬剤が掛かれば成虫、幼虫ともに死滅させることができる。こちらは噴霧器で散布するが、水や機材の運搬などを考えると、傾斜の緩やかな山林や畑に向いている。
 林業試験場は、薬剤の散布前にサカキ林の間伐や断幹、整枝などの手入れを勧めている。栽培環境を改善することで薬剤散布の量を減らせ、収穫作業の効率化も図れるという。
 詳しい内容は防除マニュアルに掲載している。問い合わせは、県林業試験場(0739・47・2468)へ。

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