常盤公園で開かれていた「宇部大菊人形展」の歴代ポスター見つかる
ポスターを見ながら昔を振り返る上田さん(常盤動物園協会旧事務所で)
行楽の秋を彩る最大のイベントとして、1963年から33年にわたって常盤公園で開かれていた「宇部大菊人形展」の歴代ポスター約30点が、市常盤動物園協会旧事務所で見つかった。同展のテーマだったNHK大河ドラマの出演者や戦国時代の風景が手描きで精密に表現されており、昔懐かしい雰囲気を漂わせている。 昨年12月の新事務所完成に伴い、旧事務所の取り壊しが決定。片付けを進める中、金庫室に昔のポスターが残っているのを職員が発見した。A2、B3などサイズはさまざまで、春のカーニバルや大蝋(ろう)人形博、世界のクラシックカーショーのポスターも。当時は市役所や民間施設に張ってあったという。 菊人形は、衣装を花で飾った等身大の人型オブジェ。90種1万2000株を使い、豪華絢爛(けんらん)な時代絵巻を繰り広げた。同協会の職員で、スタート当初から運営に携わっていた上田達郎さん(73)は、主に菊の栽培を担当。会期前には県外に出向き、車内からスピーカーで宣伝するなどPR活動にも尽力した。 イベントは、70年から3年間は入場者が10万人を突破し好調を維持していたが、82年は5万人、92年には4万人を切るなど下火に。96年、惜しまれつつ閉幕した。 久々にポスターを目にした上田さんは「雨風、台風の日でも、畑で菊の世話に汗を流した日々を思い出す。来場者の笑顔や『きれいですね』といったねぎらいの言葉に励まされ、20年間、頑張れた」と懐かしむ。 旧事務所は今月14日から解体作業に着手。ポスターは取り外して保管し、学びの森くすのきの学芸員らと相談して今後の活用法を検討する。
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