観光列車「銀河」が紀南へ

来年夏以降に紀南への運行が決まったJR西日本の観光列車「WEST EXPRESS 銀河」(鳥取県で)=JR西日本提供
JR西日本は16日、観光特急列車「WEST EXPRESS(ウエスト エクスプレス)銀河」が、2021年夏から秋にかけ、和歌山県の紀南地方を運行すると発表した。区間は京都―新宮で、特急「くろしお」と同じルートを通る。
銀河は6両編成で、途中停車駅で、地元の人から特産品を購入したり、イベントで歓迎を受けたりする観光列車。
9月11日にデビューし、11月まで京都・大阪から山陰方面、12月から来年3月までは山陽方面を運行。定員に対する申し込みは8~10倍というほど人気があり、抽選して販売している。
県と紀南7市町村が10月、紀南で運行されるよう、JR西日本和歌山支社に要望していた。
京都―新宮のルートの京都発は夜行、新宮発は昼行で運行する。期間や時刻、運行本数、停車駅などは決まっていないが、現在は週2往復ほど運行し、複数の駅に停車。地元の人が特産品を販売したり、イベントをしたりして迎えている。京都―新宮のルートについても地元関係者と協議しながら、もてなしの内容を決定していきたいという。
和歌山支社の冨本直樹支社長は「熊野古道や海、山、川の幸、温泉など、たくさんの魅力あふれる紀南を存分に楽しんでいただきたい。そして、リピーターになっていただけるよう、地元の皆さまと連携していく」とコメントした。
県と紀南7市町村を代表して要望書を提出した新宮市の田岡実千年市長が「大変うれしい。当地方が誇る自然や文化、観光に対する取り組みが評価されたものだと感じている」とコメント。今後、関係市町村や県と受け入れのための協議会を設置し、観光素材作りなどに取り組むという。
山陽方面への運行が終了した後の来年春ごろについては、京都・大阪―出雲市(島根県)を予定しているという。
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