駆け足 蓼科湖付近の紅葉「長持ちして」

行楽客や写真愛好者がひっきりなしに訪れる「おしどり隠しの滝」=19日、茅野市奥蓼科
茅野市北山の蓼科湖周辺など高地の紅葉が一気に見頃を迎えた。奥蓼科の「おしどり隠しの滝」付近も錦秋の装いとなり、19日も行楽客がひっきりなしに訪れ、清流と色づいた木々が織り成す景色を堪能していた。連日の冷え込みで紅葉前線は"駆け足"になっているが、地元の観光事業者からは「今年は紅葉が長持ちしてほしい。もう少しペースが落ちてくれたら」と願う声も聞かれる。
標高約1250メートルの蓼科湖ではカエデ類やドウダンツツジが秋の装いとなり、水面に赤や黄色が反射。19日は紅葉越しに冠雪の八ケ岳や蓼科山が浮かんだ。湖南側ではライトアップが始まり、午後5~9時に紅葉を照らして幻想的な情景をつくり出している。
湖畔の事業者によると、色づき状況にばらつきはあるものの、「真っ赤なカエデもあり、いい頃合いになったと思う」。道の駅「ビーナスライン蓼科湖」の開業効果もあってか、紅葉狩りに訪れる地元住民も多いという。
諏訪地方を代表する紅葉名所の横谷峡。「山の宿 明治温泉」近くにある「おしどり隠しの滝」を訪れた観光客の一人は「にぎやかな色と川の音がいい」。下流にある蓼科中央高原の乙女滝付近も秋色が深まり、「紅葉が一気ですね」と話す女性もいた。
新型コロナウイルス感染症の影響を受けた観光地にとっては"巻き返しの秋"を迎えており、「紅葉が長持ちしてほしいというのは観光事業者共通の願い」と、蓼科湖にある「湖畔の温泉宿蓼科」。19日の諏訪の最高気温は11月下旬並みの10度にとどまり、「来訪者の滞在時間が長くなるよう、日中は少し暖かくなってほしい」と願っていた。
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