響かせた!!鶴北サウンド 鶴岡北高音楽部 3年生最後の定演 心一つに
全国の合唱コンクールに入賞する常連校で知られる鶴岡北高校(佐賀井仁校長)の音楽部(部員24人)は23日、鶴岡市の荘銀タクト鶴岡で定期演奏会を開いた。学校が市と調整を重ねた新型コロナウイルス感染症対策を行いながら、部員は会場いっぱいに“鶴北サウンド”を響かせた。
今年は新型ウイルスの影響でコンクール開催が軒並み中止の中、同部が2016年に高校全国1位に輝いたNHK全国学校音楽コンクール(Nコン)も中止を決めた。3年生にとって最後の舞台となった今回は、今年のNコン課題曲「彼方のノック」や昨年の第2回東京国際合唱コンクール同声合唱部門で金賞2位を受賞した「山のあなた」など10曲に及ぶ合唱と、ダンスを交えたミュージカル「リメンバー・ミー」を披露した。
「最後の舞台はマスクなしの姿で歌わせたい。自身にとって、もう一つのチャレンジでした」―市では合唱公演の出演者には原則マスクの着用を義務付けているが、顔の表情が見えないなどの支障が出るとして同部の百瀬敦子顧問(61)が市に掛け合い、部員同士が3メートル以上の間隔を空ける条件付きでマスクなしの合唱が実現した。ミュージカルでは演技などで部員間の距離が近くなることからマウスシールドを着用。来場者には最近2週間の健康状態のチェックやマスク着用を呼び掛け、客席は一つずつ間隔が空けられた。
開演前、ステージ裏には部員が集まり、同部卒業生などから届いた応援のメッセージを読み上げて気持ちを一つにした。会場からは一曲ごとに大きな拍手が送られ、ミュージカル終盤では涙ぐむ3年生の姿も。伸びやかな歌声と生き生きした表情が会場を沸かせた。
部長の高橋理夢さん(3年生)は「一言で楽しかった。大会中止が続いたときは部員全員が落ち込んだが、すぐに切り替えて定期演奏会の準備を続けてきた。後輩には自分たちの音楽をつくり上げていってほしい」と後輩へバトンを渡し、舞台を降りた。

間隔を空けて合唱を披露した鶴岡北高音楽部

マウスシールド越しに笑顔いっぱいで会場に歌やダンスを届けた3年生部員
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