旅行会社が観光地支援の物産展
商品を手に取る男性(15日午前10時すぎ、おのだサンパークで)
おのだサンパーク2階で営業するJTB総合提携店のジェイトラベル山口(白石紀之社長)は15日、下関市角島・豊北地区の物産展を始めた。新型コロナウイルスの感染拡大に伴って観光業が大打撃を受ける中、互いの助け合い企画。店頭には旅行パンフレットの替わりに水産加工物などが並んでいる。 各国での渡航制限や国内の緊急事態宣言を受け、同社では3月から厳しい経営を強いられ、夏以降の先行予約も不透明な状況。同地区でも宿泊施設や道の駅を訪れる観光客を主なターゲットとする事業者は、多くの在庫商品を抱えている。 物産展は、白石社長とホテル西長門リゾートの総支配人が旧知の仲のため、豊北町観光協会の協力を得て実現。地元の水産加工物を中心に扱う業者、みそやしょうゆの醸造場、菓子の卸売業者など老舗ばかり5事業者が出店している。 初日の店頭に並んでいるのはウニの瓶詰、ワカメの多彩な加工品、ウルメイワシやアゴの干物、チョコ菓子、クッキーなど売れ筋の商品ばかりで、補充しながら常時20種類以上は販売していく。通常よりも割引している商品もある。 白石社長は「互いにメリットがあるウィンウィンではなく、ヘルプヘルプの状態。影響の収束が見込めない中、6月いっぱいは続けたい。現地でしか手に入らない商品ばかりなので、足を運んでほしい」と来店を呼び掛けている。
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