2カ月半ぶり授業再開
庄内地方では11日、新型コロナウイルス感染拡大に伴い臨時休校になっていた2市3町の小中学校が再開した。このうち酒田市は、同日から各校の事情に応じて段階的な再開となった。いずれも長期にわたる臨時休校から学校生活へ身体や心を慣らしていきながら、各市町や学校ごとに授業時数の確保や給食の開始などを対応していく。
鶴岡市の朝暘一小(中野洋校長、児童548人)では11日、約2カ月半ぶりで授業を開始。15日までは、午前中の半日授業を実施し、給食後に下校となる。この日は、午前8時ごろまでに道具箱や絵の具道具などの大きな荷物を抱え、マスクを着けた児童が次々と登校。校長をはじめ教師らは児童一人一人にあいさつし、笑顔で学校に迎えた。上級生に手を引かれ、真新しい黄色の帽子をかぶった1年生や「行ってらっしゃい」と校門前まで見送りに来る保護者の姿もあった。校内では中間・昼休みなどに小まめに手洗いを行い、教室の空気の入れ換えを呼び掛けるほか、友達と近づき過ぎないことなど、掲示物を通して児童に感染拡大を避けるための注意喚起を行っていた。
登校完了後、6年生の教室では換気のために教室の窓や扉を開放し、座席を等間隔に空けて朝学習の時間が始まった。児童は担任教師に健康チェック表を提出して体調を報告。配布された資料集などの新しい教材に目を通し、新学年のスタートを切った。
6年生の櫻井蓮斗さん(11)は「机を離したり、いつもとは違う授業だったけど、休み中に何をしていたか、友達と話したりできて楽しかった。久しぶりの給食もおいしい」と笑顔で話していた。
マスクを着けて次々と登校する児童=11日午前8時ごろ、朝一小
久しぶりの給食を楽しむ児童=朝一小
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