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殿様御膳や昆虫食 江戸時代から続く伊那の「食」

江戸時代に高遠藩主に提供された「殿様御膳」のサンプルも並ぶ特別展「ふるさとごはんの300年」=伊那市高遠町歴史博物館

お殿様が食べた料理までタイムスリップ―。伊那市高遠町歴史博物館は、特別展「ふるさとごはんの300年」を開いている。地域に残る食の記録や人々の記憶を基に、江戸時代から現代に至るまでの伊那の「食」を紹介。高遠藩主が食べた「殿様御膳」のサンプルやレシピ、郷土食、昆虫食、B級グルメの資料など約100点を展示し、その豊かさを「地域の誇り」として発信している。

殿様御膳は1845(弘化2)年に、御堂垣外宿本陣で藩主に振る舞われた献立。農家レストランを運営するJA上伊那生活部会こかげ班が再現、一般提供を始めたことで話題になった。今回は箕輪町の女性と同館職員が展示用に御膳のサンプルを作った。

豆腐とニンジンの煮物、キノコのぬた和え、諏訪海老が御膳を彩り、マグロの刺し身やブリの照り焼きも。馬を使った運送業「中馬」の活動が盛んな地域であり、野菜や特産物に加え、海産物も多用されていたことを知ることができる。伊能忠敬が小街道の測量で伊那谷に来た際、高遠で振る舞われた食事も資料を基に再現している。

昭和30年代のモノクロ写真には、五平餅を夢中で頬張る子どもたちや、昼にぎっしりとご飯を詰めた「めんばめし」を食べる作業員たちの姿がある。辛つゆで味わう「高遠そば」、米粉を使ったおやき、伝統野菜の羽広菜、ローメンなども紹介している。

特別展は、殿様御膳や入野谷在来そばの復活など、食に関する新たな取り組みが出ていることも受けて企画。同館は「料理も歴史をつくってきた。伊那の料理の特徴、多様性を知っていただければ」と話している。

6月21日まで。午前9時~午後5時。月曜日と祝祭日翌日は休館(4月は無休)。一般の入館料400円。問い合わせは同館(電話0265・94・4444)へ。

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