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長野日報社

諏訪湖で打ち上げ目指す SUWA小型ロケット

燃焼実験に先立ち見学者にエンジンの説明をする中山昇准教授

諏訪地方6市町村や信州大学が取り組む「SUWA小型ロケットプロジェクト」は25日、開発中の5号機のエンジンの公開燃焼実験を下諏訪町の旧第八保育園に設けた実験場で行った。関係者のほか一般来場者約20人が見守る中、実験は無事成功。5号機は「諏訪湖で打ち上げられるロケットを作ろう」をコンセプトに開発していることを明らかにし、地元での初の打ち上げを目指して2月中に機体を完成させる予定だ。

諏訪圏の精密工業の発展を支える人材育成を目的とし、国の地方創生交付金を活用して2015年にスタートした5年間のプロジェクト。最終年度には最高速度の「マッハ超え」を目標に掲げているが、開発にはさまざまな要素技術の確認が必要という。その評価に向け「諏訪湖で気軽にロケットを打ち上げることができれば」と今年度は音速越えの研究と併せて、湖上から打ち上げられるロケットの製作に取り組んできた。

同プロジェクトによるとエンジンはこれまでと同じ固体燃料と液体燃料の両方を使ったハイブリッドロケット。今回は諏訪湖内の台船に設置した発射台からの打ち上げを想定しており、ロケットが湖岸に到達しない安全な範囲を算出して燃焼時間約2・5秒、予想最大到達高度425・3メートルのエンジンを開発した。

実験では園庭に設置したコンテナ内にエンジンを据え付け、固定カメラの映像を通じて園舎内から機器を遠隔操作。ごう音とともに燃焼する様子を全員で見守った。

プロジェクトマネジャーの中山昇・信大工学部准教授(49)は、諏訪湖での打ち上げを通じて「要素技術を確認しながら最終的に音速越えのロケットを作っていきたい」と説明。地域住民にも打ち上げを見てもらうことでプロジェクトの認知度を上げ「諏訪地域の高い技術力を再認識してもらい、若い人たちが地元企業に就職したいと思ってくれたら」と期待している。

5号機は長さ約2メートル、直径約10センチ、重さ10キロ弱となる見通し。打ち上げ時期は未定。同プロジェクトでは早期の打ち上げを目指して、関係機関と日程を調整している。

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