白浜空港定期便の利用好調 PRが奏功か
利用が好調な南紀白浜―羽田を結ぶ日本航空定期便(白浜町で)
南紀白浜空港(和歌山県白浜町)と羽田空港(東京)を結ぶ日本航空定期便の利用が好調だ。4月に白浜空港の運営を始めた南紀白浜エアポートは「1年目の実績としては上出来だが、さらに伸ばしたい」と意欲を語る。来年以降もビジネス需要をつかみつつ、地元からの利用も促したいという。
日航定期便の利用者数は、11月の1カ月で1万8871人を記録。便数が違うため単純比較はできないが、2000年以降の月別で02年8月(1万7910人)の記録を上回り、過去最高となった。同じ月ごとの比較でも、今年は1~11月のうち5、8、10月を除く8カ月で記録を更新しており、年度ごとの集計では過去最高だった18年度の16万1570人を抜く勢いだ。
エアポート社によると、ビジネスパーソンの利用が増えている。串本町でのロケット発射場建設や、仕事と休暇を組み合わせた「ワーケーション」の場として白浜町など紀南が適していると首都圏の企業へPRしていることなどが奏功しているとみられる。
エアポート社では、来年の東京五輪・パラリンピックも「商機」と捉えている。開催に伴って首都圏の交通機関の混雑が予想され、ワーケーションやリモートワーク(遠隔勤務)が推奨されているためだ。「紀南なら快適に働けるとPRし、需要をつかみたい」という。
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