「雲谷庵跡」のかやぶき屋根のふき替え作業

解体した屋根に束ねたかやを縛り付けていく職人(雲谷庵跡で)
室町時代に活躍した画僧、雪舟の工房があった山口市天花1丁目の市史跡「雲谷庵跡」のかやぶき屋根のふき替え作業が10日、始まった。岡山県早島町の職人2人が年内に仕上げる。改修後の公開は来年2月1日から。 来年の雪舟生誕600年を見据え、市が19年ぶりに改修。ふき替えるのは経年劣化により損傷した山側の屋根2面(約70平方㍍)。敷地内の竹垣を新調するほか、訪日外国人旅行者対応として英語の解説表示を増設する。総事業費は約1800万円。 市文化財保護課によると、雲谷庵跡は明治初期の1884年に郷土史家の近藤清石らによって再建され、1982年に天花2丁目の俊龍寺から市に寄贈された。当時はかやぶき屋根の上にトタンがかぶせてあったが、2000年に市が屋根を全面改修し、現在の形になった。 市は、15日に作業風景を一般公開する。同課の担当者は「今では貴重となったふき替えの様子を見学し、文化財に関心を持ってもらえれば」と呼び掛けている。時間は午前10時~正午。予約不要。雨天中止。
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