山奥の洋菓子店が人気
山中の県道沿いにある焼き菓子専門店(上富田町生馬で)
人家もまばらな山中に、人気を集める洋菓子店がある。地元で採れる季節の果実を使ったり、なるべく添加物を加えず、出来たてを提供したり。優しい味に遠方から訪れるファンも少なくない。
上富田町役場から車で10分ほど山中の県道を走ると、焼き菓子専門店「山の奥のお菓子屋さん」(和歌山県上富田町生馬2951)の看板が見える。
店主の吉田裕美さんが、実家近くで空き家になっていた親戚の家を、広告デザイン業を営む姉と協力して店舗に改装した。
2017年の開店当初はウェブサイトを通じた通信販売のみだったが、徐々に店を訪れる客が増え始め、昨年から店頭販売を始めた。
北海道産の小麦粉やてん菜糖、数種類の国産バターをそれぞれの焼き菓子に合わせて使い分ける。果実は自家栽培のかんきつ類や栗、梅など地元産を使用。栗を使ったパウンドケーキや口の中に入れるとほろほろと崩れるブールドネージュなどが人気という。
客層は子ども連れから高齢者まで幅広い。「普段、手に取ることのなさそうな『おいちゃん』たちもおいしいと買ってくれたりする」。店頭販売ならではの喜びも知った。「将来はここでカフェも開けたらいいな」と話している。営業は土、日曜午前10時~午後4時。
関連記事
バス車内はクリスマス気分 看護学生が装飾 苫小牧
道南バス(室蘭市)は11日、苫小牧市内路線でクリスマス仕様に装飾したバス1台の運行を始めた。10日に苫小牧看護専門学校の学生が車内を華やかに飾り、「かわいらしく仕上げたので見てほしい」と乗車を呼び...
遅咲き医師 足寄で奮闘 予備校講師→45歳で転身 町国保病院4月に着任
足寄町国保病院(村上英之院長)に、異色のキャリアを持つ池田明洋さん(54)が今春に着任、奮闘している。札幌の予備校講師を経て、足寄町の「医師等修学資金貸付金」制度を活用し45歳で医師に。帯広第一...
12月に入っても鶴岡で生息 ウラナミシジミを確認 フロラ山形会員 鼠ケ関で撮影
チョウの一種「ウラナミシジミ」が12月に入っても鶴岡市に生息していることを自然調査団体のメンバーが確認した。例年、11月20日前後まで見られていた。温暖化が影響しているものとみられている。 ウラナ...
医療費をキャッシュレス化 山大生が開発、決済アプリ「玉円ペイ」【宇部】
山口大医学部医学科4年の藤井佑機さん(32)が起業した「アガティカ」が、医療機関で使える2次元コード決済アプリ「玉円(ぎょくえん)ペイ」を開発し、リリースした。地域振興のため、宇部市を中心と...