帯広少年ラグビースクール全道王者 道中学大会
ラグビーの第37回道スクール中学生大会と第30回小学生大会(共に道ラグビーフットボール協会主催)が14、15の両日、小樽市望洋サッカーラグビー場で行われた。5チームがリーグ戦で争ったU15中学生の部で、帯広少年ラグビースクール(RS、長澤秀行校長)が4戦全勝と圧倒的な力を見せて頂点に立った。帯広少年RSは2012年に旭川との合同チームで制覇しているが、単独では初優勝となった。3チームが出場したU13中学生の十勝・道東・道北合同は準優勝。小学生の帯広少年RSは高学年で5位、中学年は11位、低学年は4位だった。

U15中学生の部で、単独で初優勝を飾った帯広少年ラグビースクール(前列中央が小栗晄主将)
U15中学生の部で帯広RSは、五十嵐真佐紀監督の指揮の下、メンバー15人が一丸となって勝利をつかみ取った。函館RSに62-0、旭川・美幌・SPO・OKBJr.にも57-0、遠軽RSに42-0と圧勝。北海道バーバリアンズジュニアにも26-5と快勝した。
中学生の試合は1チーム12人がグラウンドで戦う。ハイライトは強豪・北海道バーバリアンズジュニアとの一戦。身長180センチ、体重100キロのFW(フォワード)のプロップ・須貝恭悟(中札内3年)が突進。ラックを何度も繰り返して前進してから、弟でスクラムハーフの須貝亮太(同2年)が好パスをスタンドオフの加納諒羽(帯翔陽同)らBK(バックス)陣に供給した。須貝恭は「孤立せずに攻められたので、ジャッカル(タックルされて倒れた選手からボールを奪うこと)される回数も少なく、BKにボールを渡せた。皆で意思を統一してできた結果」と胸を張った。
失点1トライのみ
前半は序盤から積極的に走り、フルバックの小栗晄主将(帯四3年)が2トライ、須貝亮が1トライを奪った。小栗主将が二つのコンバージョンキックも決めて19-0で折り返した。
後半は最初に1トライを取られて5点を返されたが、気持ちを切り替え、味方のキックをインゴールで左ウイングの河合一真(札内3年)が抑えてトライ。26-5と突き放した。守備もタックルが効果的で、ラックで倒れた選手がすぐに起き上がって相手の次の攻撃に備えるなど隙を見せなかった。全4試合で1トライしか許さない堅守だった。
夏の敗戦に雪辱
8月の道体育文化協会杯では、バーバリアンズジュニアに前半に3トライするなどリードしていたが逆転負け。雪辱を果たした。小栗主将は「最後の大会で優勝できてうれしい。一番の勝因はディフェンス。試合前に話し合っていたことを徹底できた」と喜んだ。
バーバリアンズとの熱戦後の遠軽RS戦では、ロックの葛西祥生(札内3年)が、負傷した米通陽呂(帯南町2年)の代わりにセンターへ。そつなくこなし、選手層の厚さを見せた。五十嵐監督は「突出した選手はいないが、非常にバランスが取れていた。運動量も多く全体が本当に良かった」と称賛した。
選手たちは21、22の両日、札幌ドームでワールドカップのオーストラリア-フィジー、イングランド-トンガの2試合を生観戦。迫力あるプレーに刺激も受けていた。
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