オオサンショウモを確認 生態系に悪影響及ぼす要注意外来生物
環境省が国内の生態系に悪影響を及ぼすとして要注意外来生物に指定する、シダ植物のオオサンショウモが今月下旬、鶴岡自然調査会の会員によって鶴岡市藤島庁舎近くの用水路で確認された。発見した同会メンバーは「関係者間でどういう植物なのかを情報共有し、危機感を持ってほしい」と警鐘を鳴らしている。
オオサンショウモは本来、中南米を中心に温暖帯や亜熱帯の地域に分布する植物で、国内ではこれまでに兵庫、沖縄の2県で野生化が確認されている。多年草の浮草で、日当たりの良い池や沼地などの止水域を好み、今回発見された場所もこの条件に近い用水路だった。
オオサンショウモは増殖が速く生態系への影響が懸念されている。国立環境研究所によると、オオサンショウモは3日で倍に増え、水田の雑草となりイネの生育に害を及ぼす危険性があるとされている。
発見したメンバーによると、オオサンショウモの侵入経路は、メダカの水槽など観賞用の水草として使用されることが多いことから、水槽の水替えなどで誤って放流されたなど複数の可能性が考えられるという。このメンバーは「今後、続く増殖拡大は時間の問題。駆除するなら早期段階の今が好機」と話している。

確認されたオオサンショウモ
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