水遊びで笑顔がはじける子どもたち（１日午前１１時、恩田プールで）

　宇部市の恩田プールが１日、オープンした。１９５８年に山口国体の水泳会場として整備され、長年市民の憩いの場として親しまれてきたが、解体が決まっており、既存施設を使っての営業は今夏が最後。曇り空の下、こぐま保育園（中島美那子園長）の園児４５人が一番乗りし、夏気分を満喫した。

　指定管理者の市体育協会によると、午前１０時の気温は２６度、水温は２７度。準備体操で体をほぐした後、子どもたちは歓声を上げながら幼児用プールへ。水を掛け合ったり、歌いながらお遊びをしたりと笑顔のひとときを過ごしていた。　

　市は恩田運動公園の新たな魅力とにぎわいを創出するために策定を進めている「恩田スポーツパーク構想案」の中で、同プールの廃止を示していたが、市民の反対する意見が多数あり、３月に予定していた策定を先送り。７、８月にプール利用者へのアンケートなどを参考に正式な時期や内容を決める。