飛島産水産物PR 「応援店」制度スタート
酒田市飛島の漁業者でつくる飛島地区漁業集落(齋藤半一代表)は12日から、飛島産の水産物を提供する市内の飲食店やスーパー、鮮魚店など10店舗を「とびしま応援店」に認定し、のぼり旗やチラシなどを使ってPRする制度をスタートさせた。
水産庁と県、市の助成による離島漁業再生支援事業の一環。本土の飲食店などに「応援店」になってもらい、飛島産水産物の消費拡大と知名度アップを図る狙い。今年2月に島の水産物を使った料理や加工品、鮮魚などを提供する店を募集し、応募があった中から同漁業集落が認定。助成金を使って、各認定店や旬の水産物を紹介するチラシ、のぼり旗を製作し、のぼり旗は各店に掲げるなどしてPRしていく。
10店舗の内訳は、「飛島の水産物料理が味わえる店」6店舗、「『飛島のシャキとろぎばさ』販売店」3店舗、「飛島の水産物販売店」1店舗。
このうち「飛島のシャキとろぎばさ」は豊かな磯の香りととろみが特徴の海藻「ギバサ」(アカモク)をゆでて細かく刻み、パック詰めしたもので、県漁業協同組合が同支援事業の一環で開発し、昨夏から県内の生活協同組合共立社の店舗などで販売している。飛島ではそのほか、春から秋にかけてはメバルやスルメイカ、サザエ、秋から春にかけてはアワビ、ズワイガニ、生のギバサ、タコなど、恵まれた自然環境で育ったいきの良い水産物が捕れるという。
漁業集落事務局の市農林水産課では「季節ごとに島のおいしい水産物をより多くの人に味わってほしい」と認定店の利用を呼び掛けている。認定期間は来年3月末までだが、消費者の反応を見ながら、追加・継続も検討していくという。
とびしま応援店は次の通り。
▽飛島の水産物料理が味わえる店=割烹さわぐち(相生町二丁目)炭かへ(中町二丁目)旬味鮮心・魚屋富重(本町三丁目)割烹・天ぷら土筆(中町一丁目)三代目兵六玉(中町二丁目)ホテルリッチ&ガーデン酒田(若竹町一丁目)▽飛島のシャキとろぎばさ販売店=こぴあコープ酒田(泉町)コープなかのくち(東栄町)マックスバリュ東泉店(東泉町四丁目)▽飛島の水産物販売店=菅原鮮魚さかた海鮮市場本舗(船場町二丁目)

「とびしま応援店」を紹介するチラシ
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