北海道・東北で14位ランクイン
「国際性」私立で2年連続トップ
東北公益文科大(酒田市)の吉村昇学長は5日、学内で記者会見し、英国の教育専門誌「タイムズ・ハイヤー・エデュケーション」による「THE世界大学ランキング日本版2019」の北海道・東北エリア総合順位で14位にランクインしたと発表した。さらに「国際性」の分野は全国74位と前年の99位からランクアップし、北海道・東北エリアの私立大学としては2年連続のトップ。また、「教育充実度」の分野でも初めてランクインした。
外国人学生・教員比率や、留学生比率などで評価される「国際性」では、日本人学生の留学比率が6・5%と高い上、海外の大学との交流協定数も8校に上る点などが評価され、ランクを上げた。「交流協定校は本年度中に2校増える予定」(吉村学長)という。
また、教員との交流、指導の充実といった学生調査、高校教員の評判を基にした「教育充実度」も全国149位となり、初めてランクイン。北海道・東北エリアの私立大学では3位。
吉村学長、同席した神田直弥学部長は「これまで取り組んできた大学改革の成果が表れた形となった。本年度は留学する学生をより増やすとともに、『教育充実度』を上げるためのさまざまな施策に取り組んでいきたい」と話した。
4年間に無限の可能性
学部生は過去2番目271人
東北公益文科大(吉村昇学長)の2019年度入学式が6日、酒田市の公益大公益ホールで行われた。
本年度の新入生は公益学部271人、大学院修士課程8人、同博士後期課程2人の計281人。学部入学者数は開学初年度の01年度に次ぐ多さ。
入学式では新入生読み上げに続き、吉村学長が「自由な発想で思索し、自立した生き方を考える無限の可能性のある4年間。達成感・充実感のある学生時代を過ごしてほしい」と式辞。新田嘉一理事長(平田牧場グループ会長)は「大学生活の4年間、やりたいことはどんなことでも挑戦してほしい。在学中に必ず留学を経験し世界の空気を吸ってほしい。人生の苦楽を共にする最良の友人をつくって」と激励した。
吉村美栄子県知事、皆川治鶴岡市長、上野隆一公益大後援会長の祝辞に続き、学部入学生代表の高橋遥さん(18)=県立鶴岡北高卒=が「幅広い知識を身に付けるとともに、多様な視点から物事を理解できるよう、人と交わり話を聞く力を磨きたい。公益大の学生であることに誇りを持ち、自然あふれる地域に開かれたキャンパスを舞台に学びを重ねていきたい」、大学院入学生代表の櫻井廉さん(22)=鶴岡市在住=は今春に公益学部を卒業、さらに学びを深めることを誓った上で、「グローバルな視野と確かな経営・経済の知識を身に付け、山形と世界を結ぶ懸け橋のような人材になりたい」とそれぞれ決意を述べた。
学部入学生の代表が吉村学長(右)に決意を表明=6日午前
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