人間国宝の照喜名氏も出演 沖縄県立博物館で三線演奏会 徳之島伝来の最古器展示

時報に合わせ一斉に「かぎやで風」を演奏する参加者ら=4日、沖縄県立博物館・美術館
「さんしんの日」の4日、那覇市の沖縄県立博物館・美術館のエントランスホールで三線の演奏会が開かれた。琉球古典音楽の演奏家や一般の三線ファンなど延べ250人が集まり、「かぎやで風」などを合奏した。
開催中の企画展「沖縄が誇る家宝の三線展」(県立博物館・美術館、琉球三線楽器保存・育成会主催)の関連催事。企画展には鹿児島県の徳之島伝来で胴部分が現存最古の三線「直富主の真壁」が展示されている。
冒頭で琉球古典音楽の人間国宝、照喜名朝一さん(86)が、「三線はウチナンチュの心の糧、心のよりどころとなってきた。三線の技術や素晴らしさをこれからも伝え継いでほしい」とあいさつ。正午の時報を合図に「かぎやで風」が一斉に始まり、荘厳で迫力ある音色と歌声が会場に響き渡った。会場では午後3時まで、時報に合わせて8曲を合奏した。
さんしんの日 「さんしん」の語呂合わせで3月4日をさんしんの日とし、ラジオの公開生放送を通して時報ごとに各地で一斉に「かぎやで風」を演奏する催し。1993年に琉球放送の提唱で始まった。古典音楽や民謡、琉球舞踊の各会が会派や流派を超え、一般参加を交えて歌三線を合奏(合唱)する。
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