中学生がマグロ「獲ったどー」 174センチ、97キロ、素手で格闘 奄美市笠利町

マグロを確保した男子中学生=8日、奄美漁協笠利支所
鹿児島県奄美市笠利町の中学生2人が8日午後、同町赤木名海岸に迷い込んだマグロを素手で「確保」した。獲物は174センチ、97・6キロの大物。ご相伴に預かった住民は大喜び。2人は「あまりの大きさに、びっくりした」と笑顔で話した。
大物を確保したのは赤木名中学校3年の男子生徒。2人はこの日午後2時ごろ、赤木名海岸へ向かった。海岸で遊んでいた小学生が「サメがいる」と騒いでいたので見ると、サメではなく、マグロだった。
浅瀬だったこともあり、2人は「確保」を決意。近くに道具が見当たらなかったため、パンチとキックでマグロに立ち向かった。マグロは当然、暴れたが、しばらくすると、弱ってきたため、海岸にあったロープをマグロの尻尾に巻きつけて陸揚げした。この間、約1時間。
あまりの大きさに2人はマグロと背比べもした。その後、大人の協力を得て、近くの奄美漁協本所に運んで計量。記念写真も撮影してもらった。駆け付けた住民からは「すごい」と歓声が上がった。
マグロは居酒屋の主人がさばいてくれ、近所に配った。中学生2人もマグロステーキをいただいた。住民は元気な少年の活躍に感心し、感謝していた。
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