玉繭素材の「恋するお守り」 諏訪実高生が商品化
恋愛成就のお守り(中央)の商品化を進める諏訪実高の2年生
諏訪実業高校(諏訪市)の2年生14人は、岡谷シルクを使い地域文化にちなんだお守りの商品化を進めている。蚕2匹が一つの繭を作る「玉繭」を素材に、夫婦関係にある神社にあやかり、恋愛成就と夫婦円満を願う「恋するお守り」。生徒たちは「神の通い路」の伝承もある諏訪湖の御神渡り出現にも期待し、製作に励む。
同校のSPH事業の一環。まれにできる玉繭を知り、繭になっても一緒の2匹の蚕から恋物語を描き、商品化に着手した。手長神社(諏訪市)の宮坂清宮司から、同神社と足長神社が夫婦関係にあり、御神渡りは建御名方命が妻の八坂刀売命のもとへ向かう話も聞いた。
お守り袋の生地は玉繭と普通の絹糸で織られた「シャンタン」。富士見産のカシスや諏訪湖畔のクワの実など5色で染め上げた。両神社の「内府」を納めて巻き、紐で結わえる巻物型を考案。玉繭の花飾りを付けるなど、アイデアを出し合い作業した。商品パンフレットや包装袋も作った。
50個作り、1月下旬ごろ手長神社で1個500円で販売を予定する。講座リーダーで商業科の森本流星さん(16)は「学科を越えて協力し、地元産業の応援ができた。学んだ知識や経験が社会に出た時に役立てられれば」と手応えを感じる。小川淳子教諭は「分担し積極的に学習を進めていた」と生徒の取り組みを評価していた。
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