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“魚介類の楽園づくり”に光

 「環境と社会によい暮らし」に関わる活動や取り組みを募集し紹介、表彰する環境省制定「第6回グッドライフアワード」で、海洋生物の保全活動に取り組んでいる酒田市のNPO法人・みなと研究会(守屋元志代表理事)の「シートベルトをコンブに見立てて魚介類の楽園に!」が実行委員会特別賞(サステナブルデザイン賞)を受けた。

 「みんなの力で社会は変わる!」「みんなの力が社会を変える!」を掲げるグッドライフアワードは、環境に優しい社会の実現を目指し、日本各地で実践されている「環境と社会によい暮らし」に関わる活動や取り組みを募集し紹介、表彰することで、より一層の活動の活性化を図ってもらうもの。環境省、アワードの趣旨に賛同する有識者による実行委員会(益田文和委員長)が審査している。

 長年にわたって海洋生物の観察・保全活動に取り組んでいる同法人は昨年、日本郵便「年賀寄付金配分事業」の助成を受け、山形県自動車販売店リサイクルセンター(山形市、遠藤榮次郎社長)と共に、廃車のシートベルトを海藻に見立て、魚介類の“楽園”となる「人工藻場」を製作。酒田北港内・水路に設置したところ、シートベルトにはカキなどの貝類が数多く付着しており、周囲ではアジやクロコ、ボラなど小魚の泳ぐ姿が確認された。この活動をまとめ、初めてグッドライフアワードに応募し、益田委員長が選定する「サステナブルデザイン賞」を受けた。

 先月17日に都内で行われた表彰式には出席できず後日、賞状を受け取った守屋代表理事は「水路内には海藻類がほとんどない。人工的に藻場を設置したことで小魚も集まり、魚介類の“楽園”になった。藻場は魚介類の産卵場所、幼・稚魚の保育場所となり、水産資源の保護、培養に重要な役割を果たす。海洋生物の増殖につながれば」と話した。

 一方、同法人は今年、やまがた社会貢献基金協働助成事業の一つ、日産プリンス山形「子どもから大人まで環境にやさしい社会づくり支援事業」の補助で、廃車シートベルトに藻の一種「アカモク(ギバサ)」の胞子を付着させた上で海中に設置、その増殖具合を調べる研究にも着手している。

魚介類の「楽園」づくりに向け、海藻に見立てた廃車シートベルトを海中に設置するみなと研究会役員たち=昨年7月

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