独特の所作を披露する備立行列（駅通りで）

　山口市の三大祭りを締めくくる古熊神社（真庭宗雄宮司）＝古熊１丁目＝の御神幸祭「山口天神祭」が２３日、同神社や中心商店街などであった。参勤交代を再現した大名行列、御神幸行列など約３００人が町を練り歩き、多くの見物客を魅了した。 　同神社から菅原道真公のご神体を載せた御網代（おあじろ）車、上竪小路の八坂神社から祭りを取り仕切る大拝司（だいはいじ）や備立（そなえたて）行列が出発。両行列が途中で合流し、時代絵巻さながらの優美な世界を演出した。 　備立行列は「いさよいしー、よいとまかなー（潔い清い心でご奉仕します）」の掛け声と共に長さ５メートルのやりや弓を独特の所作で渡し合う姿を披露。古熊神社の参道にたどり着いた約５００㌔の御網代車は、５０段の石段を勢いよく駆け上がり観衆を沸かせた。 　天神祭は、同神社が創建された１３７３年以来約６５０年続く伝統祭事。１６１８年に現在地へ遷座し、今年が４００年の節目だった。