高校生が伝統のゆうれい寿司作り

かやく寿司の上に桜でんぶを振るう生徒(宇部西高で)
宇部西高(水田浩史校長)で10日、吉部地区に伝わる伝統料理「ゆうれい寿司(ずし)」の体験講座が開かれた。3年生17人が参加。かやく寿司に白寿司を重ね、ユズの香りが利いた計40人分の押し寿司を作り上げた。 若い世代に農業や農村の知恵、技を伝授しようと、山口県宇部市の生活改善実行グループ連絡協議会(志賀ツヤ子会長)が、2012年度から同校で年3回、出前講座を実施。従来のみそ造りに替え、今回初めてゆうれい寿司を取り上げた。12月にはしめ縄、来年1月にはそば打ちの実習を予定している。この日は、楠地区生活改善実行グループ連絡協議会の井上清美代会長と、千々松和子さんの2人が指導した。井上会長は家で収穫したばかりの「ひとめぼれ」を提供。ご飯やニンジン、ゴボウ、シイタケなどの具は事前に準備した。生徒たちは寿司枠にバショウの葉を敷いて、かやく寿司を入れ、高さが均等になるよう押さえた。この上にシイタケ、錦糸卵、桜でんぶを置き、白寿司を載せて再びバショウの葉を置いてふた。重しをして15~20分待ち、枠を抜いて切り分けた。切る際は爪ようじを目印に立て、木の定規に沿って、大きな包丁を2度引いた。上の葉を外し、ヤナギの葉に見立てたキュウリを飾り付けたら完成。生徒たちは「ゆうれい寿司は甘酸っぱくて、最高においしい」と絶賛。伝統の味を引き継ぎ、もっと広めていくことを誓った。
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