都市緑化の推進を宣言する児童たち（３日午前１０時半ごろ、多目的ドームで）

　山口ゆめ花博の中心的行事となる全国都市緑化祭が３日、秋篠宮ご夫妻のご臨席の下、多目的ドームで開かれた。阿知須小と井関小の児童１０人による都市緑化宣言などがあり、全国の緑化活動関係者ら出席した５００人が緑豊かで潤いのあるまちづくりに向けて気持ちを新たにした。式典後は秋篠宮ご夫妻による記念植樹も行われた。国土交通省、県、山口市、公益財団法人都市緑化機構主催。式典では秋元司国土交通副大臣が「緑化祭を機に、県民はもとより国民の都市緑化への関心が高まり、緑豊かなまちづくりの一層の推進を願っている」、村岡嗣政知事が「花と緑を大切にする心が緑化活動の輪となり、広がっていくことを確信している」とあいさつ。秋篠宮さまは「木々や草花は潤いと安らぎをもたらすとともに、生物多様性の保全など多くの機能を有し、地球環境にも大切な役割を果たしている。山口から緑化推進の輪が世代を超えて広がっていくことに期待している」と述べられた。

　庭のパビリオンゾーンへの庭園出店コンテストで国交大臣賞など金賞を受賞した７団体、地球や環境に貢献する企業をたたえる第６回みどりの社会貢献賞として宇部興産など県内外の３社を表彰した。都市緑化宣言では阿知須小、井関小の６年生が「自然豊かな美しい阿知須、山口、そして日本のため、地域の皆さんと共にかけがえのない緑を守り、育て、きらきらと輝く未来に残し、つなげていくことを宣言します」と口をそろえた。秋篠宮ご夫妻は維新体験館、花の谷ゾーンなど花博会場を興味深く視察され、秋元副大臣や村岡知事、渡辺純忠山口市長、両小の児童らとともに同ゾーン近くにアカマツを植えられた。