和紙作りに挑戦 伝統的な工程学ぶ

カジノキの樹皮を煮て繊維以外の不純物を取り除く「煮熟」の工程を観察する子どもたち=18日午前、石垣市立八重山博物館
石垣市立八重山博物館のこども手作り教室「手すき和紙のハガキ作り」が18日、館内で行われ、参加した親子15人が学芸員の寄川和彦さんの指導を受けながら八重山伝統の和紙作りに挑戦した。
石垣島に自生するクワ科の落葉高木カジノキとアオイ科の一年草リュウキュウトロロアオイを使用。
カジノキの枝を木づちでたたいて樹皮をはぎ、炭酸ナトリウムを入れた湯に樹皮を投入、繊維以外の不純物を取り除いた。
並行してアオイの根、樹皮、葉を木づちでたたいて水につけ、粘り気のある液体(ネリ)をつくった。
カジノキの皮を木づちでたたき、束になっている繊維をバラバラにした後、水を張ったすき舟に。かき混ぜた後、ネリを入れてなじませ、前後左右に揺り動かしながら紙の層をつくった。
作業は午前10時から夕方までかかった。午前中の材料づくりを終えた大本小6年の上原花音(かのん)さん(11)は「簡単だと思っていたが、難しいのでびっくり。でも時間をかけて作れば良い和紙のはがきができると思う。はがきは誰かに出したい」と話した。
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