モーヤーの踊り方を児童らに教える手前左から山本心花さん、前原心愛さん、藤原礼さん＝27日午後、石垣小学校

　八重山高校生3人による伝統文化継承プロジェクト「ゆいんちゅ」初のワークショップ活動が27日、石垣小学校（真玉橋真由美校長）で行われ、3年生66人が島の歌や踊り、スマムニを楽しみながら学んだ。

　ゆいんちゅのメンバーは、八重高郷土芸能部に所属する藤原礼さん（3年）、山本心花さん（2年）、前原心愛さん（同）。

　ワークショップでは、昨年度ハワイで行われた高校生伝統芸能分野海外就業体験事業（県主催）に参加した3人が、現地で交流した様子を写真や映像を交えながら紹介。ハワイでは学校でもフラを教えていて伝統を大切にしているなどと伝えた。

　そして舞踊曲「鷲ぬ鳥節」「繁昌節」「桃里節」を披露。スマムニクイズや歌の中に出てくるスマムニを当てるゲームも交えながら、最後はモーヤーの踊り方を教えて全員で踊った。

　ワークショップを終え、藤原さんは「まずは楽しむことで伝統文化に触れてほしかったので、子どもたちの反応が良くてよかった」と手応え。「若者が伝統文化の素晴らしさを受け継ぎ、伝えていきたい」と今後の活動に意欲を語った。

　祖父から三線を習っているという仲里優来さんは「歌や踊り、言葉などいろんなことが伝統でつながっているので、自分もそういう伝統をつなげていきたい」と感想を話した。