土砂埋没救助、対応力を磨く 長野県上伊那広域消防が訓練

土砂に埋もれた要救助者の救出訓練に臨む上伊那広域消防本部の救助隊員
長野県上伊那広域消防本部は15日から17日までの3日間、土砂埋没救助訓練を駒ケ根市中沢の竹花工業(本社小諸市)駒ケ根支店の駒ケ根工場で行っている。同本部管内6消防署から救助隊員54人が参加し、土砂に埋もれた要救助者への救助対応力を磨いている。
近年多発する集中豪雨などに伴う土砂災害に備え、救助隊員の救助対応能力の向上を図るための訓練。同社の協力を得て岩石採取場に平場の訓練場所を設置し、大雨で土砂崩落が起きて成人男性1人が首まで土砂に埋まったとの想定で行った。
初日の訓練は18人が参加。隊員たちは土による圧力「土圧」が要救助者にかかりにくくなるよう、足場にコンクリートパネルを敷いて活動。呼吸や意識の有無を確認し、手とスコップを使って素早く土砂を取り除いていった。要救助者の周囲への土砂流入を防ぐため、単管パイプとコンパネで応急的な土留めも設置。「もう少しですよ」「痛くないですか」などと声を掛けながら、本番さながらに取り組んだ。
同本部の六波羅正警防課長補佐兼救急救助係長は「上伊那は山間地が多く、土砂崩れが起きる可能性もある。災害時に生かせるよう、この訓練で救助技術を確認したい」と話していた。
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