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滑走路の同時閉鎖行わず 2017年度新千歳、除雪体制強化に成果

新千歳空港に配備されている除雪車両=昨年11月の走行訓練

 新千歳空港で航空機の運航時間内の除雪による滑走路2本の同時閉鎖が2017年度は一度も行われなかった。国土交通省新千歳空港事務所が明らかにした。運航が滞る一因となる滑走路の同時閉鎖は、大雪が集中した16年度は計約18時間にわたってあった。同事務所担当者は「同時閉鎖がなかったのはここ数年でも珍しい」としており、小型の凍結防止剤散布車を2台導入するなどの除雪体制強化に一定の成果があったようだ。

 新千歳空港の除雪作業は、滑走路、誘導路、エプロンなど合計約260ヘクタールを対象としており、除雪車両は92台。体制編成期間中は作業員190人が午前5時~午後9時半まで常駐している。

 幅60メートル、長さ3000メートルの滑走路は2本。片方を閉鎖し、もう一方の滑走路で運航を続けながら除雪する。ただ降雪が激しい場合は2本とも閉鎖せざるを得なくなり、その場合航空機の離着陸はできず、長引けば欠航に直結する。

 同事務所によると、運航時間内に除雪作業のため同時閉鎖した時間は、記録の残る14年度が約16時間、15年度が約4時間、16年度が約18時間。このうち16年度は12月22、23の両日、二つの発達した低気圧の影響で除雪作業中にすぐに雪が降り積もる事態で、滑走路の同時閉鎖が長引いた。

 機材繰りによる影響も出たことで、24日までの3日間で600便以上が欠航。JRやバスなどの2次交通網も打撃を受け3日間で延べ約1万人以上が夜間も空港で足止めされた。

 これらを受け同事務所は、昨年2月に凍結防止剤散布車を増台。作業時の連携も緊密にして、除雪体制強化に乗り出した。

 17年度はA滑走路約23時間、B滑走路は約20時間それぞれ単独で閉鎖しているが、同時閉鎖は一度も行わなかった。担当者は「降雪量が平年並みだったことも一因」とする一方で「3月1日は16年度並みの大雪だった」と振り返った。

 当該日は湿った雪が5~6時間断続的に降り、降雪量は1日約20センチ、気温も0~氷点下1度。200便以上が欠航となり約6時間滑走路が同時閉鎖した16年12月22日の気象条件とほぼ同状況だった。

 同事務所の四渕靖宏次長は「16年度は長時間同時閉鎖となったが、17年度は交互運用を続け、航空機の運航への影響を最小に抑え、16年度の教訓を生かせた」と話す。

 同事務所は今年度、大型の散布車を1台増台し、除雪体制を一層強化する方針だ。

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