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40年以上ぶり「松尾の姫」奉納 与論十五夜踊 島の安寧や五穀豊穣を祈願

40年以上ぶりに奉納された与論十五夜踊の演目「松尾の姫」=23日、鹿児島県与論町

 国指定重要無形民俗文化財「与論十五夜踊」が旧暦の3月15日に当たる23日、鹿児島県与論町の地主神社で奉納され、島の安寧や五穀豊穣(ほうじょう)を祈願した。40年以上ぶりとなる一番組の演目「松尾の姫(まっちゅのひめ)」の奉納もあり、注目を集めた。

 与論十五夜踊は1561(永禄4)年、与論領主が島民慰安のために創らせたのが始まりとされ、毎年旧暦3、8、10月の各15日に奉納される。一番組と二番組で構成され、室町時代の狂言などから取材した本土風と奄美、沖縄諸島から取材した琉球風の演目がある。

 保存会によると、一番組は「松尾の姫」も含め全部で13演目あるが、踊り子の人数不足もあり、ここ40年余りはその半分しか奉納されていなかった。昨年度、1985年から踊り子を務めていた70代の2人が相次いで退会。その1人、全演目を踊ることができる森武弘さんの「後世に踊りを残してほしい」との思いを受け、今年1月から毎週会員が集まり、これまでやったことのない6演目の練習を始めた。 

 この日は一番組、二番組合同の「雨賜(あみたぼう)り」から6演目を奉納後、「松尾の姫」を披露。多くの観客が熱心に鑑賞していた。

 保存会の基俊文会長(71)は「毎週集まり、先輩から学ぶのは初の試みだった。これを機に踊られていなかった演目の継承活動もやっていきたい」と話した。

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