陸別町内で列車の運転や乗車などが体験できる「ふるさと銀河線りくべつ鉄道」の今季の営業が27日に始まる。気動車の運転体験としては国内最長となる分線コース(片道5.7キロ)や、駅構内外の運転コースなどを今年も提供。昨年整備した鉄道資料館も、今季は年に5度ある特別運行日に無料で開館する。運営する陸別町商工会(石橋強会長)の杉本武勝事務局長は「運転だけでなく、のんびり乗車したりトロッコを体験したりといろいろな楽しみ方がある」と家族連れの来町にも期待している。
27日に今季の営業を開始するりくべつ鉄道(写真は昨年4月22日)
同鉄道は2008年、廃線となった旧ふるさと銀河線の気動車両を活用して開業。運転体験は駅構内を約15分往復運転するSコース(2000円)や、構外1.6キロを往復する銀河コース(3万円)、同2.8キロ往復の新銀河コース(3万5000円)、根強い人気を誇る分線コース(6万円)などを用意。町内の無料宿泊券付き(食事2食あり)の銀河コースパックセットも引き続き実施する。排雪モーターカー(ハイモ)のポイント切り替え付きの構内での運転は今年度は行わない。
駅構内の10分程度の乗車体験(小学生200円、中学生以上300円)、1周400メートルの足こぎトロッコ体験(同)もある。開業日午前9時20分からの今季1回目となる駅構内の乗車体験は特別に無料とする。
また、ゴールデンウイーク中の5月4日、りくべつ鉄道まつりの7月28日、夏休み中の8月11日など計5日は、分線駅まで特別乗車体験列車「銀河号」(小学生300円、中学生以上500円)を走らせる。乗車時間は約50分で、車窓からは現役時代と変わらない豊かな自然が広がり、川のせせらぎも聞こえる。
銀河号運行日は陸別駅から北へ約100メートルの町商工会館隣の鉄道資料館を開館。午前10時から午後3時までで、1階に車両や保線の整備用具など、2階には過去の写真や資料などを展示する。
各コースの営業日や運転資格などは、同鉄道のホームページに掲載している。運転体験はSコース以外は完全予約制。同鉄道事務所へ電話(0156・27・2244)か町商工会ホームページ内りくべつ鉄道予約画面から。
今季の営業は10月31日までの予定。
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