プロバスケットボールＢリーグ中地区の「三遠ネオフェニックス」は10日夜、富山市総合体育館で富山グラウジーズ（同地区）と対戦し、96対62でリーグ発足以来の初優勝を決めた。大野篤史ヘッドコーチ（ＨＣ）の就任２年目での快挙。豊橋市内ではパブリックビューイングもあり、地元ファンが待ち望んだ瞬間に歓喜した。

優勝セレモニー後に記念撮影する三遠ネオフェニックスの選手とスタッフ＝富山市総合体育館で（フェニックス提供）

　初優勝を懸けた一戦は序盤のスローな展開からクラーク選手のシュートで先制。メイテン選手のインサイド攻撃で相手ファウルを誘うなど、徐々に点差を広げた。

　一方、富山もゾーンディフェンスで三遠の速攻を封じたが、後半に入ると三遠が本領発揮。金丸選手の３本の３点シュートや、堅い守備からの速攻で強さを見せつけた三遠が２０１６－17シーズンのリーグ創設から初の栄冠を手にした。

　この日はフェニックスと市が「穂の国とよはし芸術劇場プラット」でパブリックビューイングを開き、地元ファンら２５０人が歴史的瞬間を見届けた。第４クオーターの終盤になると会場の熱気も最高潮に達した。試合終了を告げるブザーとともに歓喜で沸き返った。

　試合後のセレモニーでは、リーグから優勝のプライスボードが太田敦也選手に、チャンピオンシャーレがクラーク選手に手渡された。

　大野ＨＣは「選手はよく頑張った。自分たちの目指すバスケを表現できた。ホームへ帰ってブースターに報告したい」と喜びを語った。

　フェニックスは17日夜に豊橋市内で開く信州ブレイブウォリアーズ戦の終了後、地元へ改めて優勝を報告する。

フェニックス優勝に沸くパブリックビューイング会場＝豊橋市のプラットで