新園舎で元気いっぱい 川湯保育園で入園式【弟子屈】
【弟子屈】町立川湯保育園(園長・馬場新一郎町健康こども課長、園児数21人)の新園舎落成式と2024年度入園式が1日、町川湯温泉4の同園で行われた。木のぬくもりに包まれ、安全性の向上や保育環境の改善が図られた園舎で関係者が落成を祝い合い、園児8人が新たな一歩を踏み出した。
木のぬくもりに包まれた園舎でのテープカット
旧園舎は築46年が経過し、老朽化が進んでいたことから、川湯小学校の隣接地に移転改築。昨年6月に着工し、3月に完成した。木造平屋建てで、延べ床面積は841・36平方㍍。外構工事を除く工費は8億8000万円。
建物の主な素材は道産のカラマツで、屋根やサッシはアルミ、壁はれんがタイルを使い、川湯温泉特有の硫黄による劣化対策を施している。環境に優しい地中熱ヒートポンプによる空調システムで、一年を通して快適な室温を保つ。
室内は3方向の避難経路を設け、災害時はどの部屋からも安全に避難できる構造。さらに最大72時間稼働する発電機を設置し、小さな子供がいる家庭の受け入れを中心とした福祉避難所としても機能する。
落成式には町の関係者や施工事業者など約30人が出席。徳永哲雄町長は「より質の高い保育サービスを実現し、地域の宝である子供たちをしっかり育てていきたい」とあいさつした。馬場課長が施設概要を紹介した後、徳永町長と桐木茂雄道議、近江屋茂町議会議長、同園保護者会の今川拓也会長、年長児3人によるテープカットが行われた。
今年度の新入園児は0歳児2人、1歳児4人、2、3歳児が各1人となった。今川会長は「楽しいことがたくさんある。元気いっぱいに素敵な思い出をつくってほしい」と祝辞を述べ、年長児が紙芝居で行事を紹介して「みんなで仲良く遊ぼうね」と呼び掛けた。
家族と入園式に臨む新入園児たち
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