にぎわいを見せた「♯Ｏｈａｎａ（おはな）フェス」

　能代市役所さくら庭で20日、ピクニック＆ガレージセール「♯Ｏｈａｎａ（おはな）フェス」が開かれた。市地域おこし協力隊を２月末で退任した田中優花さん（31）＝出戸本町＝が今まで開いてきた♯Ｏｈａｎａマルシェのフェス版で、市内外から手作り雑貨や飲食など24店舗が出店。雪がちらつく天気となったが、多くの住民らが足を運び、にぎわいを見せた。

　田中さんは、３年春からほぼ毎月第３水曜日に「♯Ｏｈａｎａマルシェ」を同市の中心市街地で開き、多いときで８店舗ほどが出店。「ずっと規模を大きくして開きたいと思っていた」ほか、協力隊卒業のタイミングで今月の第３水曜日の20日が春分の日で祝日になったことから、初のフェスを計画した。田中さんと市の主催とした。
　今までマルシェに出店していた人を含め、市内や大館市、秋田市などから24店舗が出店。温（ぬく）もりやおしゃれさを感じさせる手作りの各種アクセサリー、家に飾りたくなるようなレジンアート作品、こだわりのハーブティー、パン、お好み焼き、ローストビーフ丼などが販売された。
　雪がちらつき寒さに見舞われたものの、同日開催された商店街ワクワクシリーズ「スパイカントリー」に参加した親子連れなどが足を運び、お気に入りの商品を買い求めていた。
　「Ｏｈａｎａマルシェで初めて商品を販売し、開業を目指すきっかけになったという声を聞いたり、出店者とつながりができたりし、開いてきて良かったと思う。今回のフェスにも快く出店してくれ、ありがたかった」と田中さん。マルシェはいったん休止し、すでにインターネットやイベントで行っている古着販売に力を入れていく考えだが、「いつかマルシェをアップデートして開きたいという思いもある」と話した。