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蓼科のシンボル建築に 東大大学院生が設計演習発表会 長野県茅野市

設計した建築について模型を用いながら説明する東京大学大学院の学生

 東京大学大学院で建築学を専攻する学生4人は、長野県茅野市の蓼科湖畔を舞台とした設計演習で制作した建築デザインの発表会を同市北山の蓼科BASEで開いた。学生たちは市や地元企業関係者を前に、蓼科地域の新たなシンボルとなることを見込んで設計した建築の構想を発表。「軽井沢とは趣の異なる、別荘地、観光地としてのイメージを首都圏の人に与えたい」などと語った。

 同大学生産研究所の川添善行准教授(建築設計学)と林憲吾准教授(都市居住空間史)の両研究室が主催し、2022年に続き2回目。開発の中心が都市から離れつつある日本の建築の現状を踏まえ、自然と人を結ぶ中継点を果たす蓼科湖周辺に焦点を当てた。今回は「建築をとおして蓼科地域の”パブリックイメージ”をつくる」をテーマに昨年4~7月、現地調査や設計を進めた。

 学生たちは、設計した建築が、都市空間の中で一つのシンボルとして機能し、県外の人から蓼科地域に対する共通の認識を持ってもらうことを目標に取り組んだ。

 このうち、発表の先陣を切った石田開さん(23)は、素泊まりのできる宿泊所とコワーキングスペースが一体化した、複数の建築で構成する温浴施設「水芭蕉の湯」を提案。「蓼科高原の宿泊施設の価格帯は現状、若者が利用するには高い」と指摘し、より多くの世代が楽しめる高原レジャーの経由地として整備する構想などを語った。

 茅野市の熊谷晃地域創生政策監は「蓼科湖は、市が若者に選ばれるまちを目指す上で、JR茅野駅前や白樺湖と並ぶ重要な交流拠点。学生たちの柔軟な発想も参考にしながら、滞在、定住人口などの増加を促したい」と話していた。

 蓼科観光協会の柳澤幸輝協会長は「今回の提案が一つの指針となり、地元企業が蓼科のパブリックイメージ創出のため、足並みをそろえるきっかけとなれば」と期待を寄せていた。

 発表会には「蓼科湖周辺の地域価値の発見と醸成」を目指し、同研究所と共同研究契約を結ぶ▽県建築士会諏訪支部▽蓼科観光協会▽アルピコリゾート&ライフ▽帰ってきた蓼科-の4団体のほか、市の関係者など約20人が出席。除雪対策や、建築が湖畔の環境に与える影響などの観点から学生に質問を投げ掛けた。

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