「ビーナスライン屋台村」で弁当を購入して、スタンプラリーに参加する地域住民ら

　長野県茅野市の観光道路「ビーナスライン」沿線の事業者で組織する、ちのビーナスライン協会（朝倉祐一会長）は３日、「スタンプラリー祭り」として、弁当と野菜の詰め合わせなどを１０００円均一の特別価格で出品する「ビーナスライン屋台村」を同市米沢のたてしな自由農園で開いた。購入者には豚汁や、景品付きの縁日の参加券と引き換えることができるチケットが配布され、会場はイベントを楽しむ多くの地域住民でにぎわった。

　同協会恒例の「縄文の里スタンプラリー」（31日まで）の一環となるイベント。加盟店で買い物をするともらえるスタンプを７店舗分集めると、５０００円分の商品券が抽選で当たる。スタンプラリー事務局によると、同イベントでは沿線の各店舗が一施設に集約するため、スタンプを大量に獲得できるチャンスだという。

　この日は21の飲食店が腕によりをかけて作った弁当を販売。▽鱒（ます）重▽ソースカツ▽天ぷら▽ハンバーグ－など、それぞれの店舗一押しの料理が詰まった、色とりどりの弁当が並んだ。イベント開始前から購入を楽しみにしていた参加者も多く、１８０個用意された弁当のほとんどが開始約30分で売り切れとなった。

　ステージパフォーマンスでは諏訪地域の民謡を集めて後世に残そうと活動する山浦民謡保存会が出演。伸びやかな歌声と踊りを披露して、会場を盛り上げた。

　同市塩沢から参加し、ナポリタンの弁当を購入したという帯川朝枝さん（80）は「ここ数年はコロナウイルスの影響もあり、催し事が少なかった。ビーナスラインがにぎやかになればうれしい」と話していた。

　朝倉会長（63）は「店同士でつながることで町の活力を高められればいい。地域の方々に愛される沿線にしていきたい」と展望を語った。

　同協会は同市本町東の御座石神社信号から同市北山の渋川橋信号間約８キロのビーナスライン沿いにある飲食店や和菓子店、ガソリンスタンド、コンビニエンスストアなどが加盟している。