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北羽新報社

乗客の安全確保へ真剣 東能代駅でテロ対応訓練

乗客の安全確保のため、刃物を持った不審者に刺股を構えて対応(JR東能代駅で)

 近年相次ぐ列車内での殺傷事件を受け、JR東能代統括センター(松田勲所長)は28日、能代市鰄渕の東能代駅で、能代署と能代消防署と連携したテロ等対応訓練を行った。参加者は乗客の安全確保や現場での情報共有などを確かめ合い、有事への備えを高めた。

 訓練は、神奈川県内を走行中の東海道新幹線車内での殺傷事件(平成30年6月)や東京都調布市内を走行中の京王線特急列車で発生した傷害事件(令和3年10月)、都内の山手線車内で女性が男性4人を刃物で切りつけた事件(今年1月3日)など列車内での事件が相次いでいることを踏まえ、有事の適切な対応や関係機関との連携を確認し、乗客の安全・安心な鉄道利用につなげることが目的。
 同センターが警察、消防と3者合同で実施するテロ等対応訓練は初めてで、この日は同センターやJR秋田支社、能代署、能代消防署から約60人が参加。東能代駅に停車中の五能線下り列車(1両編成、乗客10人、乗務員2人)車内で、刃物を持った男が暴れ出し、車内とホームで乗客3人を刺傷したという想定で行った。
 乗務員は列車内での非常ボタン取り扱いを確認すると、同支社の輸送指令に状況を無線で報告し、他の乗客やホームで切りつけられた人を改札口や待合室に避難誘導した。
 駅事務室では同支社からの連絡を受け、警察と消防に通報。当務駅長の佐々木諒介同センター副長は防刃チョッキを着て刺股を持つと現場に急行。「刃物を捨てなさい」などと犯人に呼び掛けながら避難する乗客の安全確保を図った。
 その後、能代署員が盾や刺股などを使って犯人を逮捕。同駅係員は負傷者の応急手当てを行ったほか、到着した能代消防署の救急隊員らは係員と情報を共有しながら、けがの程度などを確認。負傷者の重症度や緊急度に応じて救急搬送の優先度を決める「トリアージ」を実施した上で救急搬送した。
 佐々木副長は「実際に防刃チョッキを着けていてもかなり恐怖を感じたが、JR社員としてお客さまの安全を守るために恐怖心を克服して安全確保に努めた。状況がひっ迫する中での係員への指示、対応の把握が難しかったので、今回の反省を踏まえ、今後の業務に生かしていきたい」と話していた。
 訓練後、刺股の使い方を学ぶ時間が設けられ、同センター職員は能代署員から自分の身も守る正しい使い方を実践を通して学んだ。

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