多くの来場者でにぎわった昨年の「高遠城址公園さくら祭り」
長野県伊那市は26日、観桜イベント「高遠城址公園さくら祭り」の対策会議を同市高遠町総合福祉センター・やますそで開いた。祭りに携わる関係者ら約50人が出席し、運営方針や交通、防犯対策などを確認。暖冬の影響で近年開花時期が早まる傾向にあり、今年も3月中の開花が見込まれることから、園内の状況については「見頃の予測を立て情報発信していく」としている。入園料は桜の維持管理費や運営経費の増加に伴い、2002年以来となる改定に踏み切る。
気象情報会社の予測によると、今年の開花日は3月28日。昨年は記録が残る中で最も早い3月25日に開花が確認されており、観桜期と団体旅行者の訪問時期に大きなずれが生じた。市は5類移行後初となる今年の来場者数の目標を12万人としている。開花が早まれば「年度末、年度始めの忙しい時期に重なる」との懸念もあり、園内の状況についてはホームページを通じて情報発信に努めていく。
会議では今年の祭りの運営方針を確認。3月23日に安全を祈願する「公園開き」を行う。有料入園期間は桜の咲き始め(開花宣言の翌日)から散り終わりまで。恒例のライトアップは三分咲き~散り始めの期間を想定している。
入園料は大人が現行の500円から600円に、子どもは250円から300円となり、団体料金もそれぞれ値上げする。交通規制は4月1~29日を予定し、一方通行や車両通行止め区間を設定。観桜客を運ぶシャトルバスは最盛期に合わせて9日間ほどの運行を見込んでいる。
今年は特別企画として「花結い~サクラミライ~」を本丸内の新城藤原神社周辺で行う。来場者が願い事や大切な人への応援メッセージ、能登半島地震の被災者への思いなどを短冊にしたため、園内に設置した結いひもに結ぶイベント。市内の小学5、6年生にも協力を依頼しており、来場者も無料で参加できる。
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