能代工高バスケ部の書籍「9冠無敗」出版記念展始まる
貴重な資料などがずらりと並ぶ記念展(能代バスケミュージアムで)
能代工高(現能代科学技術高)バスケットボール部の実相に迫った書籍「9冠無敗 能代工バスケットボール部 熱狂と憂鬱(ゆううつ)と」の出版記念展が19日、能代市柳町の能代バスケミュージアムで始まった。前人未到の9冠を達成した平成8~10年当時の練習日誌など貴重な展示品がずらりと並び、ファンの関心を集めている。会期は3月20日まで。
「9冠無敗」は、日本人初のNBAプレーヤーとなった田臥勇太さんをはじめ9冠を支えたメンバーや、当時監督の加藤三彦氏、能代科技高の小松元監督ら総勢20人以上への取材を基に、スポーツライターの田口元義さんが執筆し、昨年12月に出版された。
記念展は、能代工高バスケ部の黄金期を知らない世代に当時の活躍を味わってもらうとともに、能代科技高のファンの拡充につなげようと、市地域おこし協力隊の長嶺薫さんが企画し、能代バスケミュージアムの協力で開催した。
会場には、平成8~10年の練習日誌や各種大会のスコアブックといったチーム関係者以外はほとんど目にすることがない貴重な資料が初公開されているほか、トロフィー、集合写真、全国大会優勝通算50回を達成した際の記念品、北羽新報の記事など多彩に展示。当時の能代カップなどの様子も上映されているほか、3年間の各全国大会の1試合ごとの戦績も紹介している。
また、出版社の協力を得て、会期中は同ミュージアムで「9冠無敗」の販売も行われている。
当時の月刊バスケットボールも用意されており、能代工高の練習風景が紹介されていることから、「練習日誌と見比べてみるのも楽しい」と長嶺さん。校名が変わったことで、これから先は記憶が薄れていくことも心配されるとし、「今の高校生にとっては生まれる前のこと。若い世代に当時の強さを知ってもらい、街を挙げて能代科学技術高校を応援していくことにつながれば」と語った。
時間は午前9時30分~午後6時。入場無料。3月2日午後2時からは、同ミュージアムで著者の田口さんらを招いた出版記念トークイベントも計画している。
問い合わせは同ミュージアム(☎0185・88・8876)の長嶺さんへ。
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