諏訪地方の多彩な商品を並べ、来場者にアピールした諏訪エリア商談・販売会の会場

長野県の諏訪地方を中心にした特産の商品をサービスエリア（ＳＡ）、パーキングエリア（ＰＡ）のテナントにＰＲする初の「諏訪エリア商談・販売会」が１６日、諏訪市豊田の観光施設「ＳＵＷＡガラスの里」で開かれた。県内外の約３０の事業者が食品などの特色ある商品を出展し、来場した中央道、長野道、上信越道のＳＡ、ＰＡのテナント運営会社の担当者らにアピールした。

諏訪信用金庫（岡谷市）、諏訪地方観光連盟、中日本高速道路八王子支社松本保全・サービスセンター（松本市）、中日本エクシス信州支店（同市）の４者が主催。地域の商品を発掘し、多方面から利用者が訪れる広範囲のＳＡ、ＰＡに発信することで事業者の販路拡大につなげるとともに、ＳＡ、ＰＡのテナントには取扱商品を増やす機会になればと、連携企画した。

諏訪地方からは甘酒、蜂蜜、ミニトマトジュースやチタングラス、高島城のプラモデルなどが出品された。「花梨はちみつ焙じ茶」などを出展した金鵄園茶店の宮坂時彦社長は「地元で販売することが多かったが、これをきっかけに県内外の人とつながっていけたら」と期待した。

諏訪地方以外の商品は、松本市の企業の「うなぎ笹むし」や群馬県の企業の「生ドレッシング」、岐阜県の企業の愛犬用食材など。東京の島々からも出展され、レモンの加工品を並べた小笠原村の企業の関係者は「その地域と小笠原の商品がコラボできたら楽しい」と笑顔を見せた。

来場したホテル紅や諏訪湖サービスエリア（下り線）の吉澤幸太郎支配人は「ＳＡからいろいろなものを発信していくことが大事。今まで気が付かなかった新しい商材を見つけることができる」と歓迎。中日本エクシス信州支店の柳田真典副支店長は「ＳＡ、ＰＡで扱っている商品は話題になる。その効果が事業者にも広がれば」と話した。

商品の一部は一般に販売もし、観光客や地域住民でにぎわった。会場では信金中央金庫のビジネスマッチングサイト「しんきんコネクト」の紹介も行われた。