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荘内日報社

幽玄の世界にいざなう まつやま大寒能

 約360年の歴史を持つ酒田市の松山能(県指定無形民俗文化財)の「雪の能 まつやま大寒能」が27日、同市の松山城址館で行われ、詰め掛けた能楽ファンらを幽玄の世界にいざなった。

 松山能は江戸前期の寛文年間(1661―73年)、江戸勤番の松山藩士が能楽を習ったのが始まりといわれ、明治以降は松山地域の住民による「松諷社」(榎本和介会長)が継承、1980年に県の無形民俗文化財に指定された。大寒能は長らく地域内の總光寺で行っていたが、その後に能楽ファンによる松山能振興会が現名称で復活させ、以来、6月の「花の能 薪能」、8月の「月の能 皇大神社奉納」とともに恒例行事となっている。

 この日は、最初に「松山子ども狂言の会」の松山小学校児童10人が子ども狂言「きのこ山伏」を演じ、元気でコミカルな演技に大きな拍手が送られた。その後、松諷社が狂言「盆山」、能「高砂」を上演。このうち、主演目の「高砂」は神をシテ(主人公)にした名作。播磨国(現兵庫県)高砂と摂津国(現大阪府など)住吉の松は相生の松で、その松の精の謡によって夫婦愛と長寿(相老)、天下太平をことほぐめでたい能。後半冒頭でワキ(シテの相手方)の神官たちが謡う「高砂や、この浦舟に帆を上げて―」は、夫婦の理想を示すものとして結婚披露宴でよく謡われてきた。月明かりの中、住吉明神が天下太平などを願って舞うクライマックスのシーンでは、アマチュアカメラマンらが盛んにシャッターを切るなど会場に詰め掛けた人を魅了していた。

住吉明神が舞う「高砂」の一場面

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