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北羽新報社

「空飛ぶ車いす」に活用を 能代科技高生が修理した2台寄贈

「空飛ぶ車いす」に活用してもらおうと、能代科技高3年生が新品同様に修理した車椅子2台を寄贈

 能代科学技術高機械科の3年生6人が24日、修理・再生した車椅子2台を能代市社会福祉協議会(鎌田耕次会長)へ寄贈した。全国の工業高校生が中古の車椅子を直し、アジアの国々などに贈る活動「空飛ぶ車いす」に参画した取り組みで、活動を支援する公益財団法人日本社会福祉弘済会(東京都)を通して届けられる。同校生徒が再生し寄贈した車椅子は、前身の能代工高と能代西高時代から通算し122台となった。
 「空飛ぶ車いす」の活動は、能代工高が平成17年度、能代西高は18年度から取り組み、能代工高は30年度までに55台(令和元、2年度は休止)、能代西高は令和2年度までに60台を寄贈。学校統合後も継続、3、4年度で計5台を再生した。
 今年度は機械科3年生の飯坂泰大君、大山玲音君、武田櫂士君、内藤光秀君、福嶋夢歩君、村山翔真君の6人が、週2時間の課題研究の授業で中古の車椅子2台の修理に挑戦した。
 車椅子は市社福協が運営する高齢者施設で使用していたもので、傷みが大きく買い替え時期だったという。生徒たちは、分解して汚れやさびを布で丁寧にこすり落とし、ベアリングのグリス交換、シート洗浄、ノーパンクタイヤへの交換などの作業を進めて新品同様に再生、組み立て直した。
 この日は同市上町の市社福協を訪問し、贈呈。鎌田会長は「アジア諸国では、車椅子が高価で購入できないという人々が大勢います。皆さんの得意な技術がボランティアにつながり、大きな社会貢献活動となっている」と活動をたたえ、後輩に引き継ぐよう要望した。
 福嶋君は「汚れてさびついていたり、タイヤの空気も抜けていて、『直せるのかな』と不安もあった。やるからには、みんな中途半端は嫌。きれいなものを気持ち良く使ってもらいたいという気持ちがあって、頑張ろうと思った。新品同様にできた時はうれしかった」と話し、6人でやり遂げた達成感をにじませた。
 市社福協は今月29日に同弘済会が指定する茨城県内の倉庫へ発送する。同弘済会によると、4年度は322台が輸送ボランティアの手荷物として空を飛んだり、コンテナ船で海を渡り、タイ、スリランカ、ネパール、パラオなど7カ国に届けられた。

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