全国郷土紙連合

全国12新聞社加盟kyodoshi.com

北海道から沖縄県石垣島まで、南北に長い日本列島。今日もどこかでホットなニュースが生まれる。

荘内日報社

地方企業の戦力として期待 出羽商工会 ベトナム技能実習生7人受け入れ 深刻な人口減少、若者流出背景に

 出羽商工会(上野隆一会長)が管理団体としてベトナムから受け入れた技能実習生が約1カ月かけて日本の言葉や生活習慣などを学ぶ「入国後講習」の開校式が23日、鶴岡市大山の同商工会本所で行われた。実習生を受け入れる企業からは「業務における戦力として考えているので、コミュニケーションが取れるようしっかり日本語を学んでほしい」と期待が寄せられた。

 同商工会は2019年にベトナムからの実習生の受け入れを開始。しかしコロナ禍の影響で2年ほど受け入れを中断し、22年に再開した。4回目となる今回は18~32歳の男女7人が22日に来日し、同日夜に庄内入りした。約1カ月の日本語講習を受けた後、建設関連の本間工業(鶴岡市友江町)とナンバ建設(同市大針)にそれぞれ男性2人、電子部品製造のサンキョウ(同市山五十川)の酒田工場へ女性3人が来月下旬に配属される。

 この日の開校式では、初めに同商工会の熊田洋勝副会長が「皆さん、ようこそ庄内へ。今日は比較的穏やかだが明日には雪が降って一面白銀の世界となり驚くかもしれない。これから1カ月間でしっかりと日本語を学び、日本での仕事も生活も良い思い出として持ち帰ってほしい」と歓迎の言葉を述べた。続いて実習生たちが覚えたての日本語で自己紹介し、「もっと日本語が上手くなりたい。頑張るのでよろしくお願いします」「分からないことばかりですが一生懸命勉強します」などと決意を表した。

 今回初めて実習生を受け入れる本間工業の本間貢社長(58)は「仕事を覚えてもらうイコール戦力として考えている。最大の壁は言葉だが、アプリの翻訳ソフトなどを活用しながらコミュニケーションを図り、風通しの良い職場環境を作っていきたい。最終的には日本語で話し合えるようになることを期待している」と話していた。

 実習生たちは同日午後、同所で行われたオリエンテーションで今後のスケジュールなどを確認。約1カ月間の講習で日本の言葉や生活習慣、マナー、交通安全、防災などについて学ぶ。

 出羽商工会によると、外国人技能実習生受け入れの目的は発展途上国へ日本の技術を伝え、アジア全体の発展に寄与することだが、その一方で地方の人口減少や若者流出などによる企業の深刻な人材不足を解消する貴重な労働力の一つとして、実習生に期待が高まっているという。

 熊田副会長は「翻訳ソフトは充実してきているが、最も重要なコミュニケーションの手段は会話。そのためには実習生がしっかり日本語を学ぶ必要があるが、受け入れ企業や管理団体が指導している状況。今後は県や市など行政側の支援が必要となってくる」と話していた。

ベトナムから来日した技能実習生たち。1カ月間にわたり日本の言葉や生活ルールを学ぶ

関連記事

釧路新聞社

霧多布のラッコ 切手に 片岡さん撮影、親子ほのぼの【浜中】

 【浜中】霧多布岬周辺に生息する野生のラッコの親子を捉えたオリジナルフレーム切手が、日本郵便北海道支社から発売された。昨年に販売し好評だったことから今年もデザインを変えて販売したもので、今回も...

釧路新聞社

遅咲き桜とサイロ映える 明治公園でライトアップと投影【根室】

 【根室】日本一遅咲きのサクラと赤れんがサイロのライトアップイベントが3日、明治公園で始まった。根室のサクラ開花はまだ先とされるが、初日と2日目はサイロをキャンバスにした初のプロジェクションマ...

長野日報社

井戸尻考古館50周年記念企画展 地元熱意で建館、足跡紹介 長野県富士見町

 長野県富士見町の井戸尻考古館建館50周年記念ミニ企画展「井戸尻考古館ができるまで」が同館で開かれている。考古学を愛好した地元住民の熱意で1974(昭和49)年4月30日に開館した井戸尻考古館の歴史...

紀伊民報社

本州で一番早い夏 白良浜海水浴場で海開き

 大型連休の後半が始まった3日は晴天に恵まれ、和歌山県紀南地方の観光地は多くの観光客でにぎわった。白浜町の白良浜では「本州で一番早い夏」と題して海水浴場開きがあり、待ちかねた若者らが海に飛び込ん...

加盟新聞社

カテゴリー一覧

アーカイブ一覧

アクセスランキング

  • 週間アクセス
  • 月間アクセス

関連リンク