能代青果市場で初競り威勢良く
競り人の威勢のいい声が場内に響き、活気に包まれた初競り(能代青果地方卸売市場で)
能代市鳥小屋の能代青果地方卸売市場で5日朝、今年の初競りが行われ、安全・安心な食を安定的に供給する「地域の台所」が動き出した。地場産のネギやダイコンなど約10品目が競りに掛けられ、1週間ぶりに活況を見せた。
能代青果市場では午前7時、スーパー関係者や青果店、地元生産者ら約60人が参加。塚本吉久社長が年頭のあいさつに立ち「2024年物流問題など対処、対応しなければならない難問が山積する。生鮮品、相場品に関しては価格転嫁が難しく、生産者、買参人、量販店と対応を協議しなければならない。昨年開場54年となった施設、設備に手を加えてきたが、今年は人の教育、指導に力を注ぎ、次世代に継げる企業、市場にしたい」と述べた。
続いて松橋孝常務の音頭で三本締めを行い、商売繁盛を願った。
初競りに掛かったのは、いずれも能代山本産のニンジン、ハクサイ、キャベツ、ホウレンソウ、コマツナ、セリなど約10品目。暖冬の影響でまとまった出荷量が期待されたが、全体で見ると例年並み。競り人の威勢のいい掛け声が響く中、次々と落札された。すべて売り切った初商いに担当者は「まずまずの単価だった」とうなずいた。
能代青果の昨年の営業概況は、主な販売先である県内スーパーが新型コロナウイルスの影響で売り上げが伸び、増収増益で推移しているという。また記録的な猛暑や少雨などにより、野菜や果物の供給が不安定になり、市況は高騰したが、塚本社長は「消費控えが起きるほど野菜などの値段が上がったが、各スーパーで何とかこなしてくれた。好調な売り上げがこのまま続いてほしい」と願う。
担当者によると、生産者の高齢化や担い手不足などの影響で出荷量は減少している一方、産地ブランドの高まりを受け作付面積が拡大している白神ねぎの出荷量は増加しているという。「JAの補助金もあってネギに初期投資する農家が増えており、出荷はネギに偏っている。その分、ほかの野菜などの出荷量が減っている」と説明している。
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