新しい自治へ地域と子育て世代をつなぐ 婦人会が新しい場づくり

三栖婦人会が企画したリトミック体験会を楽しむ親子連れ(和歌山県田辺市中三栖で)
社会情勢の変化で、町内会組織の運営が難しくなる中、和歌山県の田辺市内で「新しい自治」を模索する動きがある。地域と子育て世代をつなげ、新しいコミュニティーをつくろうという婦人会(女性会)も出てきた。
田辺市の三栖婦人会は20日、地域のコミュニティーセンターで、親子リトミック体験会を初めて開催した。市内で教室を開く高橋あいかさんを講師に招き、地区内外に呼びかけたところ、8組11人の参加があった。
ピアノの音に合わせて幼児が走ったり、ダンスしたり。歩けない乳児も手をたたいて喜ぶ。子どもと保護者の笑い声が響いた。冨家光世会長は「従来のままではなかなか会の活動に参加してもらえない。若い人の視点で変革していけたらいい」と目を細めた。
町内会同様、婦人会も会員が減少している。市女性会連絡協議会によると、本年度の会員数は231人。市町村合併した2005年度は604人だった。高齢化が進む一方、新規加入はほとんどない。
イベントを提案した花村あゆみさん(39)は、結婚を機に三栖に住み始めて7年目。出身の同市鮎川で子どもの頃、町内会活動が楽しかった記憶があり、婦人会にも自然と参加した。「子育ての悩みを相談したり、共通の趣味を楽しんだり。今の時代に合った形で多世代が交流できる場をつくりたい」と狙いを話す。
白浜町から10カ月の長男と訪れていた女性(35)は「地域との関わりは少ない。町内会が存在するかどうかさえ知らない。子どもを預けて活動するのは難しいけれど、一緒に参加でき、交流もできる機会があればうれしい」と保護者同士の会話も弾んでいた。
花村さんは「参加者の声を聞きながら、若い世代が楽しんで参加できるコミュニティーを築きたい。普段からつながりができることで、防災活動などにも発展できればいい」と話している。
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