豊橋スケート協会は29日、豊橋市の「アクアリーナ豊橋」スケートリンクを使ったイベント「氷におっきく絵を描こう！」の第２弾を開いた。描いた絵の上に氷を張り、翌日からは絵を見ながら滑れるようにした。

　協会の種田繁人さんがリンク上に好きな絵を描く体験を通し、氷の魅力を知ってほしいと５月に第１弾を企画。多くの人で盛り上がった。一方、プールに切り変わるタイミングだったことで、絵はすぐに消えた。

　描いた人やリンクの利用者が足元の絵を見ながらを楽しんでもらうため、絵を残すことにした。市内外から３５０人の親子が参加した。

　長野五輪などに出場した元ショートトラックスピードスケート日本代表の勅使川原郁恵さんと壁画アーティスト河野ルルさんを招き、アニメキャラクターや動物などの絵を一緒に描き込んだ。勅使川原さんによるスケート教室も開かれた。豊川市から来た菅谷渚さん（７）は「好きな絵が描けて楽しい。この上から滑ってみたい」と笑顔。

　終了後は協会の関係者が絵の上に、水をまいて氷にする作業を繰り返して滑れる状態にした。絵は来年１月３日まで残す。

　種田さんは「豊橋には立派なリンクと魅力的な氷のスポーツがあることを伝えられた」と話した。

笑顔で絵を描く親子＝アクアリーナ豊橋で