子らが島言葉で舞台 第44回テードゥンムニ大会 竹富小中PTA
小劇「月桃太郎」を披露する中学生ら=15日午後、竹富島まちなみ館
【竹富】竹富小中学校PTA文化部(内盛正基部長)は「第44回テードゥンムニ(竹富島方言)大会」を15日午後、竹富島まちなみ館で開催。保護者や地域住民らたくさんの人たちが参加し、子どもたちの話すテードゥンムニに耳を傾けた。
はじめに竹富保育所の園児たちが「むりかぶし」を披露、小さな体で一生懸命歌い踊る愛らしい子どもたちの姿に会場から温かい拍手が送られた。
小学1・2年生と学校職員はそれぞれテードゥンムニでの自己紹介、その他「むぎゃま」「マコンガニ」を披露した。小学3・4年生は沖縄昔話「親孝行のスズメと親不孝のコウモリ」を披露。子どもたちが自ら描いた物語の挿絵をスクリーンに映し出し発表した。小学5・6年生は「テードゥンムニクイズ」と題し日常会話で使う言葉、植物や生き物などをクイズとして出題した。中学生は小劇「月桃太郎」を披露、子どもたちのコミカルな動きや言葉に会場は笑いの渦に包まれた。
「むりかぶし」を披露する竹富保育所の園児たち=15日午後、竹富島まちなみ館
大会に当たり、水野景敬PTA会長は「大会が盛大に開催されることをうれしく思う。子どもたちがテードゥンムニをしっかり話せるよう、忘れないよう、皆さんで育ててほしい」とあいさつ。新田長男公民館長は「テードゥンムニを話すことができなければ、結願祭も種子取祭、ひいては島の文化までもがなくなってしまう。子どもたちへの継承はもちろん、その前に保護者の方も、皆さん全員でテードゥンムニを守っていきましょう」と激励した。
内盛文化部長は大会の締めくくりに「今日までテードゥンムニを一生懸命練習してきたのに、明日からまた日本語ばかり話すことになるのではと心配しています。まずは保護者がしっかり島の言葉を使えるようになることが大切」とメッセージを送った。(上間学通信員)
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