織井校長から２１世紀枠の記念盾を受け取る中道主将（左）

　【別海】第９６回選抜高校野球大会（日本高野連など主催、来年３月１８日から１３日間、阪神甲子園球場）の２１世紀枠候補に選出された別海高校に２２日、主催者から記念盾が贈られた。全校生徒が見守る中で伝達式が行われ、候補校に選ばれた喜びを新たにした。

　同校は秋の全道大会で初の４強入り。選手１６人（部員１９人）と少数精鋭で１９５０年の開学以来、春夏秋の３季を通じて全道初勝利を挙げて快進撃を見せた。また、１年のうち半分以上が気温０度未満の冬日を占める厳しい環境の中で、工夫して練習に取り組むほか、少年野球大会の運営補助といった地域貢献活動も積極的に行っていることが評価された。

　伝達式では、毎日新聞社北海道支社の目片好太郎総務部長が織井恒校長に盾を贈呈。織井校長は受け取った盾を２年生の中道航太郎主将に手渡し「今回のノミネートは皆さんの努力と才能が評価された結果。しかし、これは始まりに過ぎない。これから直面する試練を乗り越え、自分自身をさらに高めてほしい」と呼び掛けた。中道主将はこれまで同部の活動に関わったさまざまな人たちに感謝の意を示し「自分たちはこの冬で心身ともに成長し、１月２６日の吉報を待ちたい」と力を込めた。

　２１世紀枠は来月２６日の選考委員会で全国９校の中から２校が選ばれる。