ハタハタ本隊接岸 13㌧水揚げ 八森、岩館漁港に活気
今季一番の漁獲量となった季節ハタハタ漁。漁師たちは船上で慌ただしく作業(八峰町の八森漁港で)
県漁協北部支所管内の季節(沿岸)ハタハタ漁は19日、八峰町の八森、岩館両漁港で合わせて13・1㌧の水揚げがあった。今季最高の漁獲量となり、漁業関係者が慌ただしく荷揚げや選別の作業に当たった。漁師らは本隊が接岸したと受け止め、待ちに待った季節漁の本格化に漁港周辺は活気づいた。夕方に競りや入札に掛けられ、浜値で雌1㌔当たり約2500円と平年並みの値段に落ち着いた。
同支所によると、漁港別の漁獲量は八森9・8㌧、岩館3・3㌧でいずれも今季最高。今月9日の初水揚げから18日までの1日当たりの漁獲量は16日の八森303・9㌔、岩館147・4㌔が最高で、19日は大幅に上回った。能代市の能代港では21㌔が取れた。
漁港では未明から漁師たちが船着き場と漁場を往来。八森漁港では、17日以来2日ぶりの出漁で周辺はにぎわいを見せた。刺し網漁を行う男性(63)は「本隊が接岸した」と話し、船上で手際良く網からハタハタを外した。
その後、荷さばき所に持ち込んで雌雄で選別したり、ブリコ(卵塊)が抜けてしまったものを除いたりと手早く作業し、男性は「例年は冬至を漁の一区切りにする。冬至(22日)の前に、まとまった量が揚がってほっとした」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。
一方、岩館漁港ではハタハタをいっぱいに積んだ船が岸壁に着くと、釣り人も興味深そうに作業を見詰めた。
小型定置網漁(わかべ漁)を操業する千葉鉄雄さん(76)は午前3時ごろから出漁し「なんぼ取れたか分からない」と言うほど、まとまった量を揚げた。千葉さんは「今年はもう駄目かと諦めていただけに、まさかこんなに揚がるとは」と驚きつつ、「ようやくハタハタが来てくれた。あす(20日)も凪(なぎ)で出漁できそうだ」と声を弾ませ、豊漁が続くことに期待を高めた。
同日夕方の競りや入札に掛けられ、浜値で1㌔当たり雌約2500円、雄約900円が付いた。漁獲量の少なさから高値となっていたが、同支所は「平年並みの値に落ち着いた」と話した。
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