秋田県北部でハタハタ漁本格化 港に活気
沖合漁で約3㌧のハタハタを水揚げ(八峰町の岩館漁港で)
県漁協北部支所管内の季節(沿岸)ハタハタ漁は16日、八峰町の八森、岩館両漁港と能代市の能代港で今季一番の計544・3㌔が揚がった。一方、沖合底引き網漁による1日当たりのハタハタの漁獲量は今季1㌧を超えることはなかったが、この日は八森、岩館両漁港で最高の約3㌧を水揚げ。漁業者は今後の季節漁の本格化に期待を込めた。
季節漁の漁港別の水揚げは刺し網と定置網を合わせ、八森漁港が303・9㌔、岩館漁港が147・4㌔、能代港が93㌔で合計544・3㌔だった。八森、岩館両漁港ではいずれも今季最高の漁獲量。能代港は294㌔を揚げた11日以来、5日ぶりの水揚げとなった。夕方の競りや入札に掛けられた。
八森漁港で刺し網漁を行っている男性は「久しぶりにこれだけ取れた。ここからまとまった量が揚がると思う」と期待した。
また、沖合漁はこの日、今季最高の約3㌧を水揚げ。しけで操業が限られていたため今月4日目の出漁で、八森漁港で2㌧、岩館漁港で960㌔が揚がった。これまで最多だった15日の約600㌔を大幅に上回り、岩館漁港で操業する男性は「今月はしけで船を出せない日が多かったが、ハタハタはいることが分かった」と話した。
例年は12月上旬に沖合漁から沿岸漁にシフトするが、今季は沖合漁でようやく今月中旬にまとまった量が取れ、男性は「漁の時期は大幅にずれ込んでいるが、本隊の接岸を待つのみ」と語った。
15日から男鹿市の北浦漁港で季節ハタハタのまとまった水揚げが続いていることにも触れ、「通常は北浦で取れ始めた後に能代、八森、岩館の順に揚がる」と男性。17日にかけて海がしける見込みで、「しけでハタハタの動きが活発になり、18、19日に接岸するのではないだろうか」との見方を示した。
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