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北羽新報社

「能代の花火」来年は7月20日 20回記念特別プログラムも

20回目を迎える来年の「能代の花火」を7月20日に開催すると決定した花火企画委員会

 能代商工会議所の「港まつり能代の花火企画委員会」(委員長・佐藤肇治会頭)は7日、能代市元町の能代商工会館で開かれ、来年の「能代の花火」開催日を7月20日と決定した。企画運営を担う花火製造会社「花火創造企業」(大仙市)は、能代の花火が売りにしている音楽と連動したスターマイン(連射連発)、東北の花火イベントでは唯一の3尺玉の打ち上げに加え、20回目の節目を記念し、全国花火競技大会「大曲の花火」で内閣総理大臣賞を受賞した歴代10業者の尺玉(10号玉)を打ち上げる特別プログラムも予定していると報告した。

 花火企画委には、正副会頭のほか各部会などから15人が出席し、次回開催日やテーマ、内容などを協議した。開催日は例年「7月第3土曜日」を基本としており、来年もその例を踏襲して「7月20日」の案を満場一致で承認した。
 花火のテーマは、「威風堂々」をもじった「威風笑笑(しょうしょう)」とした。昭和54年まで開かれていた全国花火競技会が前身である能代の花火が持つ威厳、沖合で洋上風力発電事業の計画が進むなど能代が「風」のまちであること、「まちを、来場者を笑顔にする」などの思いを表現し、二つの「笑」は20回目にもかけたという。
 花火の企画や運営全般は、今年の第19回に続いて「大曲の花火」をコーディネートしている花火創造企業が担う。この日は、同社の小松忠信代表取締役社長(小松煙火工業代表取締役)も出席し、現在構想中の内容を報告した。
 小松社長は、能代の花火の特徴である音楽とスターマインを組み合わせたエンターテインメント性あふれる花火や、直径約600㍍の大輪を咲かせる能代の花火名物の3尺玉打ち上げといった従来の演目に加え、大曲の花火に平成12年から設けられている最高賞「内閣総理大臣賞」を受賞した全花火業者(県内外10社)の「尺玉の競演」を提案。真ん丸に開く菊型の伝統花火の「割物」と、丸にこだわらない最新の創造的花火「自由玉」の2種類を各社から出展してもらい、プログラムの前半と後半に5社ずつ、披露する時間をつくりたいとした。
 また、港という大きなロケーションを生かしたフィナーレや、打ち止め花火として20回目にちなんだ20号玉の打ち上げも予定。「能代の花火に欠かせない音楽と花火の競演と、じっくりと見せる花火で、20回目にふさわしいものになるよう演出していきたい」(小松社長)とした。
 委員からは「聞いているだけで楽しみになる内容」、「せっかくなら打ち上げ前のアナウンスも、独特の言い回しがある大曲の花火風にしてほしい」、「たくさん集客できるように宣伝、周知に力を入れて」といった声が上がった。
 事務局はこのほか、能代港下浜ふ頭に設ける客席のレイアウトを一部見直し、有料観覧席を今年より100席程度増やすことを検討していることも報告した。

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